先日のこと. 毎月通っているクリニックに行ったらかなり混雑していて待ち時間が長そうだった. 受付の方に確認したら30〜40分はお待ち頂く事になるのではないか?との事. 簡単な診察を受けていつものクスリをもらうだけだから,体調の悪い方々がたくさんいらっしゃる待合室にずっといるのもあまり良くないかと思い,最寄り駅の書店に出かけて行った.
自分は雑誌はカメラマガジンとかニュートン以外は読まないのだが,暇つぶしに良い本は無いかな?と探して,結局「東京人」を買ってみた. かつて東京を走っていた電車にスポットを当てた特集だったのが目をひいたってのもある. 自分には鉄道の趣味は無いけれど,ちょうど自分が小学校入学前あたりの頃の話題だったし,祖母の家に時々行く時に通った渋谷駅の雰囲気なんかが懐かしかった.
*
ところで,昨年のちょうど今頃のこと. 9月末の写真のグループ展に向けて,世田谷線沿線を良くうろついていた. 下高井戸から三軒茶屋までの沿線をのこのこと何往復も歩きながら撮り続けていて,世田谷線沿線にはかなり詳しくなったし,フィルムで何本も世田谷線沿線を撮ったと思う. しかし,結果的に世田谷線沿線の写真がグループ展に採用されることは無かった. 理由は簡単で,写真が良くないからだった.
*
で,なんでこんな関係の無い二つの話を書いているかというと,その”東京人”の中に写真家の丸田祥三さんが撮った「現役のなつかし路線」と題するコーナーの中に,世田谷線を撮った写真が一枚掲載されていて,自分も良く知っている場所の写真だった.
冬の夕方のやわらかい日差しの中,世田谷線沿いの今時珍しい砂利道に,おそらくは若い母親と小さな女の子が手を繋いだ後ろ姿があり,その横を世田谷線が走っていて,奥には軽トラックが止まっている.母親は何かに注意をひかれたのか少しだけ横顔を見せている. 言葉で説明すればそれだけの写真なのだが,結局自分はフィルムを何本も使った挙げ句にここまでの写真を撮ることが出来なかったことに呆然とする他は無かった.
もちろん,プロの写真家である丸田氏の撮った写真と自分の写真を比べることそのものがおこがましいのは十分に承知しているけれど,実は問題はそこでは無かった. 東京人の中には,ところどころに昔の写真が掲載されていて,その中の都電荒川線の昔の写真がこれまた素晴らしいのであるが,問題はそれを撮った人物が「丸田少年(10歳)」だったり「丸田少年(11歳)」だったりするのである.
もちろん,プロ写真家から見ればアラもあるのかも知れないが,少なくとも自分が昨年夏に毎日うろついては撮り続けた多くの鉄道の写真(その中には当然都電荒川線もあったりする)のどれよりも,「丸田少年(10歳)」が撮った当時の荒川線の写真の方が良いとはいったいどういうことであろうか?
*
いや,「どういうことであろうか?」では無いのであって,まったく自分は写真が下手なのであった. どうもこの「写真が上手い」とか「写真が下手」とかは,ハッキリとした表現では無いので好きでは無いのだけど,まあこの場合にはこの表現は妥当としか言いようが無い.
最も自分はアマチュアもいいところであるので,「まったくもー」等と言いつつ笑っていられるのが救いといえば救いではあって,それでも自分を戒めるために”ピントすら合っていない”世田谷線の写真を載せておこうと思った次第なのであった.













一枚目は鉄っちゃんの写真、二枚目以降は写真家の写真、って感じがします。えらそーに。
おっと,どもです!
写真家じゃないんですけども,鉄道と町並みの写真ってやっぱり吸い込まれる者があります. 鉄じゃないんだけど,鉄道は良いですよねー.
また,このクソ暑いなか,世田谷線や都電荒川線を撮りに行きたくなりました.