コヨーテ創刊号:特集 森山大道が届いた 

20100403-002
(Olympus PEN D3にて)

アマゾン経由で古本屋に頼んでいたコヨーテが届いた. 以前にこのブログに書いた笠智衆特集(ライカM3を買った話で書いた)が掲載されたSwitchという雑誌と同じ新井さんという編集者の雑誌. 創刊号が森山大道特集とは知らなかった.2004年の雑誌だ.

巻頭特集のパリでの森山氏の写真展が,創刊前年のネタとあって中心に据えられているけれど,楽しみにしていたことがあって,それは彼の暗室がかなり質素だという話を確認したかったのであった.

まだざっと目を通しただけなんだけど,2004年当時の池袋の事務所と,彼が今の私とだいたい似たような年齢だった頃に隠れ住んでいた,同じ池袋の四畳半のアパートの話の中に暗室の件が出てくる. もちろん,隠れ住んだ四畳半に専用の暗室があろうはずも無いが,2004年の池袋の事務所にもやはり専用の暗室は無かった. 「窓の無い小部屋」と表現されていたが,どうやらそこに伸ばし機とバットを3つ並べて現像しているらしい. 一応それふうに配置した写真も掲載されていたが,いたってシンプルだった. 昨年の3月に相次いでNHKで放送された森山氏の特集のうち,「その路地を右へ」と題された方には,氏がこの手のシンプルな暗室で,薬品の注がれた大きなバットをヨロヨロと運んでいる様子が写っていたらしい. 見たはずなんだが,断片的な記憶しかなくてNHKオンデマンドに登録されるのを待ち続けている.(この番組には非常に印象に残ったシーンがあって,どうしても見たいのだ. この件は,別途書きたい.)

氏は,かつての四畳半でもプリントをしていて,「ベッド全体にビニールシートをかぶせてプリントしていた」と書かれている. ベッドの上に四つ切りのバットを並べて,夜を待ってプリントしていたらしい.(ちゃんと雑誌に納品するためのプリント) そんな環境でも月一のプリント作業は楽しかった,と,

さて,昨日も書いたけど伸ばし機で伸ばされ,露光時間をコントロールされ,さらに焼き込みされた写真(それでもまだまだサワリだけとのこと)の圧倒的な存在感にヤラれた私は,当然のことの成り行きとして暗室を真剣に検討している. 今日も事務所に入り浸って,どこでやるとしたらどこを遮光しなくてはならないか? その場合,どんな工作をすべきか?なんて事を考えている.

最初は,事務所で使われていない洗濯機置き場のスペースを活用して伸ばし機を置くつもりでいたんだけど,今日みてみたらちょっと狭いかも知れない. それに少々使い勝手が悪そうだった. どうせなら部屋をちゃんと遮光して,広々としたスペースでやってみたい. などと,仕事してる時間以外はずーっと写真に関する事を考えたり本を読んだり写真集を見たりしているのであった.

今日の写真は戯れにOlympus PEN D3で撮った. このカメラは巻き上げに問題のある個体が多くて,巻き上げきるとシャッターも同時に降りてしまうのだ. 一度バラしてみて,問題点はわかったんだけど,修理はできなかった. それと,昼間撮ってみるとなんだかまるっきりボンヤリした写真しか撮れなくて,3本くらい撮ってからずっと棚に置かれていた.

シャッターに問題があるんでヤフオクって訳にもいかないし,どうしよう?と思って先日引っ張り出してみたら,レンズがf1.7と妙に明るい事に気がついて,それなら夜に持ち出してみようと思って撮ってきたうちの一枚. 最近縦位置で撮ることが多くなってて,ハーフサイズで構えると縦位置ってのも都合が良かった.

なんだか荒っぽい写真なんだけど,今年はこのカメラで桜が撮れて,かなり満足. あとは,散り際に雨が降ると最高なんだけどなー.

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